元キャンディーズ伊藤蘭の紅白で話題!「親衛隊」とは?ファンとは違う?

元キャンディーズ伊藤蘭の紅白で話題!「親衛隊」とは?ファンとは違う? 芸能人

2023年の紅白歌合戦にかつてキャンディーズとして活躍した伊藤蘭さんが出場!「親衛隊」と呼ばれる人たちの存在も話題になりました。

今回はアイドルの親衛隊について紹介しますよ。

親衛隊とは?

親衛隊とは、本義では主に君主や元首などの重要人物の身辺警護をする武装組織のことです。この親衛隊にアイドルのファンを重ねたのが、アイドルの親衛隊ですよ。1970年から1980年頃には熱烈なファンが私的にアイドルの応援活動や身辺警護をするようなことがあり、アイドルのライブの際には大勢の熱狂的なファンたちが統率のとれた掛け声などを行ったため、その様が親衛隊と準えられたのですね。さしずめアイドルが君主、ファンがその親衛隊というわけです。

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親衛隊の起こり

キャンディーズなどが活躍していた1970年代中盤、各アイドル歌手ごとに私設応援団のようなグループが複数あったものの、そのグループ同士での抗争がよりにもよってコンサート会場などで起こることがあったそう。最初は各親衛隊もそこまでまとまりはなかったのですね。後に複数のグループのリーダー達が「関東親衛隊連合」を旗揚げ、様々なアイドルの親衛隊が手を結び、後に言われるような「親衛隊」というものが形になったのですね。

親衛隊の隆盛

1980年代に入り、アイドル産業の黄金期を迎える頃には親衛隊社会にも全盛期が訪れ、連合加盟隊数はおよそ50隊、全構成員数は約1800人にも達していたそう。この頃は歌番組の公開生放送が多くあった時期なのですが、そういった放送にも親衛隊の組織的応援活動はなくてはならないものだったそうです。親衛隊の支援活動は強力なプロモーションとなっており、事務所側としては親衛隊の応援や組織的動員力は喉から手が出るほど欲しかったのだとか。そのため事務所公認の親衛隊、事務所から現金を受け取る親衛隊まであったそうですよ。

親衛隊の終焉

しかし組織が大きくなっていくと、親衛隊もまとまりきらず連合や同盟同士の抗争が激化、更に音楽のブームがアイドル歌謡からバンド、J-POPへと流れていき、アイドルや親衛隊の活躍の場が少なくなっていったことから、次第に親衛隊は消滅していきました。世間的にアイドルファンのイメージが変わっていったのも親衛隊の隊員が減っていった理由の一つのようですね。

親衛隊の活動内容

親衛隊はアイドルのライブ会場に駆けつけ、曲に合わせた掛け声「コール」でライブを盛り上げました。このコールの概念は現代にも根付いていますよね。また、テレビ局やラジオ局での出待ち、入り待ちなどの際に一般のファンやカメラ小僧からアイドルを守るガードなども親衛隊の活動内容の一つです。しかし親衛隊は正規の警備要員ではありませんから、プロの警備員などとトラブルになることもそれなりにあったようですね。勿論レコードの購入などでの支援活動も行うのですが、事務所が費用を負担して親衛隊が組織的にレコードを買う、なんてこともあったようです。

親衛隊の復活

2023年の紅白歌合戦で元キャンディーズの伊藤蘭さんが46年ぶりの出場を果たした際、150人を超える親衛隊達が応援に駆けつけました。往年のパフォーマンスを見せたのは伊藤蘭さんだけでなく親衛隊もだったのです。統率された掛け声やテープ投げなどが視聴者の間でも話題になったのですね。この先、伊藤蘭さんや他のかつての人気アイドルが紅白歌合戦に出場した際にも、親衛隊の復活は見られるかもしれません。例えばWinkなどですね。メンバーの鈴木早智子 現在は介護資格を活かした活動をしていることを明かしていますが、Winkの復活にも期待したいです。

〈紅白で話題に〉キャンディーズを追い続けた男性が“45年ぶりの紙テープ”を投げるまで「紅白で“親衛隊”と紹介されていましたが、僕たちは…」 | 文春オンライン (bunshun.jp)

最後に

今回は親衛隊について紹介しました。

当時のアイドルファンのイメージは「硬派」「青春」といったものがあったようです。親衛隊についても、今受ける印象と当時の人達の印象では大分違うものだったのかもしれませんね。

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